
バスに乗っていました。
バスの降り口の近くで立ちながら、本を読んでいました。
しばらくすると、バスが停まり、優先席に座っていたおばあさんが降りようとゆっくりゆっくり降り口のほうへ・・・。
お隣には付き添いの方かな・・・その方もご高齢の方。
酸素ボンベが入ったカートを引きながら、ゆっくりゆっくり。
私はおばあさんの手を取って、バスの段差からゆっくり足を伸ばすおばあさんと一緒にカートをゆっくりと停留所に下ろして。
付き添いの方が
『ありがとうございます』と。
目の前にいたら、誰でもそうするでしょう。
小さな関わり。
おばあさんの手は、しわしわで柔らかくて、
通りすがりの見ず知らずの人の手をぎゅっと握ることは、あまりありませんが、
いい気持になりました。
こうやって、身近にいる方々と手を取り合えれば、
いやな事件もうんと減るんじゃないかな・・・と思いながら。
いろんな悲しい事件を耳にしますが、
自分を守る、、、よりも他人(ヒト)を思いやるっていう意識は、こんな世の中ですから『そな、、アホな…理想論やで…』と言われるかもしれませんが、、、
守ることは攻撃になりかねない。
守ることは拒絶になりかねない。
守ることは大事だけれど…。
内ではなく外へ、心を向けることも、時には大事かな・・・と、
おばあさんの手のしわしわの感触を思い出しながら、思うのでした。
写真は2年前?かな。稲刈りの時の子どもたち。
黄金に輝く稲穂の中で。
小さな苗が、背を伸ばし、実りをつけ、黄金に輝く。
『実るほど こうべを垂れる 稲穂かな』
と、いつも心に留めて。
小さな関わりを大切にしていきたいと思います。
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