毎年「猛暑」だと言われる夏になりました。
合わせて台風も大型化し、先日到来した15号の猛威は想像を超え、いまだに千葉県では停電が復旧しない地域があるということで、生活に不自由されている方に心からお見舞いの気持ちを伝えたいと思い、今回、寄付をさせてもらいました。今は、インターネット経由で募金の情報が入手できるのはとても便利です。
さて、「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、秋のお彼岸が近づくころから急に秋を感じられるようになりました。
お子さんのいらっしゃるご家庭では、魔の(?笑)夏休みが終わり、親御さんは少し「ホッ」としている頃かもしれません。
夏休みが終わるころになると、夏休み明けの自殺防止を訴求したニュースなどをあちこちで目にするようになります。いつのころから、夏休み明けが悲劇の始まりになったのでしょうか。
我が子の様子を見ていても、私たちの学生時代とは友達とのコミュニケーション方法が違います。まずはスマホがあるということ。声を掛け合いながら、顔を合わせながら、実際に話をしながら意思を伝える機会が非常に少なくなっています。
私たちの学生時代は家には固定電話しかありませんでしたし、親に聞かれたくない話は友達と実際に会って話すしかありませんでした。しかも、実際に会うと、話に花が咲いて帰宅時間が遅くなり、親に叱られることもしばしば…。そんな時代でした。
顔を合わせながら話をすると、相手の表情、身振り手振り、その場の空気感がしっかり分かるのでミスコミュニケーションが起きにくい。思春期以降になれば、子どもは案外、ディープな話題を友達とするようになるので、そうなると、LINEやメールなどのような文字情報のみのやりとりで、どこまで分かり合えるのか、分かり合っているのか、伝わっているのか、疑問です。
しかも、文字のみでは誤解を生みやすい。ラインにはグループというものがあって、グループに入るor入れないが、トラブルの元にもなっていると聞きます。ネット上の人間関係ならば容易に操作できてしまいます。そこからはじまる「いじめ問題」。道徳観念やキレイゴトを並べて防げるのであれば、とっくに無くなっているであろう問題ですが、実際は・・・。
私の学生時代から「いじめ」については、学校で取り上げられることがありました。でも、いまのような「いじめ防止」一大キャンペーンなどのような環境はありませんでした。
マスコミや学校で、大人や教師が「いじめはダメだ」と声高に言っても、当人たちがいじめに関わって生きているのです。それを、子どもが知らないとでも思っているのでしょうか?まさに、子どもが直面する大人社会の矛盾点です。私は、子どもの頃、ずっとそう感じながら過ごしました。「あの人(大人たち)が、こんなことしてるのに、なにが「いじめはダメ!」なのか」と。
パワハラ、セクハラ、モラハラ、、大人の社会にいろいろなハラスメントが横行しています。暴力がダメ!だと言い出すと、言葉の暴力、精神的な暴力が強化されます。どんどん目に見えづらくなり、表に出なくなります。
子どもに「いじめはダメ!」と言うならば、まずはその言葉を発する大人から、自分自身のマイナス感情、例えば他者を蔑むことや妬むことなどに向き合うものだと考えます。
「いじめはダメ!」と子どもに厳しく指導する教師が、新人若手教師をいじめている、、、というのは皮肉にも良くある話です。
愚痴や他人の悪口を子どもに言うことで、自分のストレスのはけ口にしている大人、、、これも良くある話です。
ストレスの多い社会ですから、はけ口は持つべきです。なぜなら、吐き出してはいけないところにぶつけてはいけないからです。はけ口とは常に弱者に向かうのですから…。
だからこそ、当会はそういうはけ口になれるような場にしたいと考えています。
マイナス感情を持ってはいけないのではなく、だれもが抱えるのは当然のこと。人間なのですから当たり前だと思います。聖人君主だって、人の子であれば、マイナス感情がないはずはありません。だからこそ、そこからの脱出を図ろうともがいた結果、様々な宗教観や倫理観が生まれたのだと思います。
自分の中に在るマイナス感情。その処理の仕方を上手にすれば、傷つく人が減ります。罪悪感に苦しむ人も減ります。そして、自分自身がまずラクに生きられるようになります。
ブラックな自分がいる・・・。そんな自分も含めて認められれば、他者との比較や、他者の一挙手一投足に感情が振り回されることが無くなります。・・・自己肯定感です。
子どもの自己肯定感を高める、、、その前に、まずは親自身の自己肯定感を癒しなぐさめ励まし、高めていく。。。そんなことができたらいいな、、、が、当会の活動の目指すところだと、私は考えています。
写真は昨年の秋に出掛けた深大寺の紅葉です。春夏秋冬、春、夏を経験した葉が秋になってそれぞれの色に変わります。
貴方はどんな色になりたいですか?